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KIMLOG

人生俯瞰記

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おかしな話

前にちらっとふれたチロルチョコ「きなこもち」。

今は僕のナンバーワンなのだ。
それは、ゲーセンでこいつの袋づめUFOキャッチャーに400円もつぎこむ程だ。
結局とれなかったんだけど。あの機械丸ごと持って帰りたい気持ちでいっぱい。





そんな話はさておき。ここからが本題。
結構おかしな話なんですが、今日は僕が生涯忘れられないだろう人を皆に紹介する為にこの場をお借りする事にしました。


出逢いは僕が小学生の頃まで遡る。
出逢いなんてものは常に偶然の繰り返し。それを必然ととるのも個人の自由であるが、僕はこの出会いを正に運命だと感じている。

ある日の近所の商店にそいつはいた。
よく行く店だったし、大きくもないので客も店員も品揃えも、全ていつも同じ顔振れ。
新顔はすぐに僕の目に留まった。

その出逢いの日から、小学生ながら少ないおこずかいを全てそいつの為だけに使う日々が続いた。
家族に紹介した事もあった。皆笑顔で反応も良い。それだけでも僕は嬉しかった。
この時はこれからドラマのような別れが待っていようとは想像もつかなかった。



一年くらい経ったある日、君は忽然と僕の前から姿を消した。

初めて逢った店の店員に聞いても「もううちにはこないよ…」と言葉を濁された。
小さいながらも、又どこかの店先や町中で逢えるんじゃないかと来る日も来る日も僕は思い付く限りの場所を探し回った。
でも何処に行ってもそいつはいなかった。


田舎くさいやつだった。
帽子が似合うやつだった。
いつも弟と一緒だった。

お別れも言ってない。
でも、もし別れの日を知っていたとしても僕はそれを受け入れられたのだろうか。
大人の、社会の事情なんて知りたくない。
唯、悔しかった。


それでも時間はいつものように同じ時を刻み、結局一度も再会することなくたまに思い出を振り返って懐かしむ事ができるくらいの月日が流れた。
あの頃と町並みは変わり、君と出会った場所ももう今はない。


ちょうど今日の様な冷たい風と冬の匂い。
そんな月の輝く夜。
帰宅途中だった僕はふと、気が向いて遠回り。
いつもは行かないコンビニに寄ってみたりして。
買い物を済ませようとして。

立ち止まった。

僕は目を疑う。

あの日と同じなんだ。

初めて君を見つけたあの日と。

全くあの頃と変わらない風貌で君がレジに並んでる。

何度目を擦っても変わらない。幻覚じゃない。君が其処にいる。

僕はただ手を伸ばして声を殺した。今にも叫んでしまいそうだったから。

君は三ヶ月だけ戻って来れたと言った。

僕はすぐに君を連れてうちへ駆け出したんだ。





うんま~い!!


本当に何も変わっていなかった。
サクサクの食感とほんのり薫る芋の風味。
二回目の別れは僕もいい大人になったのでちょっと寂しいけど、又復刻することを楽しみに待っていようと思います。

それが僕の人生中ナンバーワンのお菓子。

いも作くん

なのです!!


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