忍者ブログ

KIMLOG

人生俯瞰記

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ギター編30「KIM的最終試験」

昨年の4月9日に始まりましたKIM的音楽講座ギター編、丸一年かけて初級、中級、上級編とやってきましたが今回で遂に感動の最終回となりました。
何が感動かって、よくちゃんと最後まで続いたなってことがです。


これまできちんと目を通し練習してきた方は技術も知識もかなりついたことでしょう。
なので最終回は最後の総まとめ試験を実施しようと思います。

覚悟はいいですか?

いきますよ?





知識編


問1 最初に選ぶギターで良いとされる物は次のうちどれか。

a.見た目がカッコイイ
b.良く分かんないけど音が気にいった
c.好きなアーティストのモデル
d.KIMさんがオススメした


問2 最初の練習に適しているのは次のうちどれか。

a.ドレミファソラシド等の単音弾き
b.ローコード等の弾きやすい簡単な和音
c.好きなアーティストのコピー
d.KIMさんの曲のコピー


問3 ギターを弾くにあたってかかせないテクニックは次のうちどれか。

a.チョーキング
b.ハンマリング
c.スライド
d.KIMさんも大好きなピッキングハーモニクス


問4 持っているととても便利なエフェクターは次のうちどれか。

a.オーバードライブ
b.ディレイ
c.マルチエフェクター
d.KIMさんも愛用ワーミー


問5 ギターにはかかせないスケールは次のうちどれか。

a.ダイアトニックスケール
b.ペンタトニックスケール
c.ブルーノートスケール
d.KIMさんイチオシのハーモニックマイナースケール


以上全5問。

答えは最後に。 





では続いて実践編。

タイトルでサンプルが聴けますので、実際弾いてみましょう。
これは既存の曲は著作権やなんだかんだあるので私のアップしている曲から出題させていただきます。



リフ(Baalからメインリフ)





これはパワーコード主体のオーソドックスな8ビートリフなのでスピードについて行ければ問題ないはずです。
全部ダウンだと迫力がありますが難易度は上がります。




リード(KA-LIからラストのギターソロ)





これは私の手クセもあるので地味に難しいかもしれませんが、基本的なテクニック総動員なのでやりがいあると思います。
実際はDADGADチューニングでプレイしていますが、譜面はレギュラーチューニングで記載。
因みに要ワーミーです。あしからず。




アンサンブル(Dyavaprithiviからテーマ1)





これは、クランチのコードストロークとクリーンのアルペジオのバッキングに優雅なソロが乗るギター三本のアンサンブルですが、クリシェといわれる半音進行で流れるような構成になっている所がポイントです。

これらが全てクリアできれば合格、一人前!






さてさて、いかがだったでしょうかKIM的音楽講座ギター編。
全編においてHR/HMなギター講座になってしまいましたが、まあそういうギタリストなんで当然です。ハードロック万歳。

タメになったならないは置いておいて、読んでくれた方一年間本当にお付き合い有難う御座いました。
これで一旦講座の方は休載しますが、いずれまた違ったものを題材にやろうとは考えております。お楽しみに。




で、肝心の知識編の答え。




全部正解。




あなたが自信を持って選んだ答えこそあなた自身の正解です。

拍手[1回]

PR

ギター編29「作曲、編曲、録音」

さあ、そろそろ終わりが近づいてきて参りました、今回は作曲編曲録音についてのお話。


まずは作曲についてですが、これは文字通り曲を作るということです。
一小節だろうがなんだろうが、自分から沸き上がればそれは作曲と言えます。
鼻歌でふんふ~んなんて無意識に出てきたメロディーだって作曲です。
僕の個人的見解では作曲は音楽的知識有る無し問わず、誰にでもできるものと思っています。

ギターを弾いていると、このコード進行素敵だな、とか偶然カッコイイリフできちゃった、とかあると思います。
ギタリストはそういう所から徐々に広げていったりして曲を作る人が多いです。
最初は理論など余計な事は考えずに素直に自分がいいと思うものを好きなように作ってみるのが大事なのです。
ギターをジャカジャカやりながら適当に歌ってみるのも良いでしょう。

なんてアバウトな、と思う方もいるとは思いますが、そんな感じで、作曲に関しては特にこうだってのを説明する気はありません。
自由です自由。



さて続きましては編曲。これはアレンジともいいます。
そもそも編曲というのは作曲が終わった段階で、どういったギターを弾くかや、どんなリズムを刻むか、寧ろどんな楽器を使うかということで、同じ楽曲でも編曲によって雰囲気がガラリと変わります。
よく~のパンクバージョンやメタルバージョンなど有名な曲をカバーした物を見かけますが、これが編曲の変化の分かりやすい例ですね。

では、どんな編曲が望ましいのか。
これはとっても難しい問題であり、正直答えは無い気がします
上で挙げたような~バージョンも原曲と全く違くてもそれはそれでアリな訳ですし、編曲者のセンスが顕著に表れる部分なので、結局はその楽曲に対するその人の表現の仕方な訳です。

編曲者(アレンジャー)となると、様々な知識やジャンルに精通しておかくなくてはなりませんが、自らの楽曲の編曲に限っては作曲同様やはり、自分が良いと思う様にやるべきではないでしょうか。
ただ、常に色々な音楽に耳を傾けて編曲を研究してみる事はとても大事です。
編曲に使う楽器が増える程音は広がりますが、それに伴ってその楽器の知識(音域やフレージング等)が必要になってきますからね。



最後は録音。これは作曲、編曲とは全く違うベクトルにありますが、近年宅録人口が増加しつつある様なのでこの機会にサラッと説明しちゃいます。
あ、宅録と言うのは小規模なレコーディングスタジオをお家に作って自分でレコーディングしちゃうぞ、という意味です。
近頃は、安価な録音機材でもそれなりのレコーディング環境が整えられる世の中になってきたので、作曲して編曲して録音まで、全部自宅で出来てしまうんですから宅録派が増えるのも頷けます。
ちょっと前まではMTR(マルチトラックレコーダー)と呼ばれる小型の録音機材が市場を賑わせていたのですが、今は何でもパソコンの時代ですからね。録音環境もパソコンを使うのが主流になっています。

そもそも一般的な音楽というのは様々な楽器が合わさってひとつの楽曲を形成している、ということはご存じかと思います。
録音作業はその楽器ひとつづつを個別に録音し、更に音色を調整し、纏め上げます。
ここではギター講座なので、ギターに的を絞りたいと思いますが、ギターの録音は基本的に二種類に分けられます。
まずは、ギターアンプをガーンと鳴らしてそれをマイクで拾う方法です。
これは練習スタジオやライブ経験者ならば、いつも聞き馴染んでいるセッティングで音を出して良いでしょう。
ただ難点はそれだと音がデカ過ぎてまず宅録では無理です。あと意外とアンプとマイクでスペースをとるので、スタジオを使うのが無難です。
因みにアコースティックギターも目の前にマイクを置いて音を拾って録音するので原理は同じですね。
もうひとつの方法は、宅録では欠かせないライン録音。
これにはアンプシミュレータという機材が必要ですが、これがあれば爆音を鳴らす事もなく、且つ小スペースでギターを録音する事が可能です。
ギターの録音のポイントは、録る段階で音質を完成させておくのが理想です。後からのイコライジングはあくまでも補正程度に行いましょう。

最初に、録音は作編曲とは違うと書いたのは機材等が絡んできますし、ただ録音して終わりではなく、それなりに聴ける状態まで持っていくのにある程度知識が必要だからなのですが、自分の楽曲をどう表現するかという所では同じです。
突き詰めるとキリがないのですが、自分のレベルアップが分かり易く、それが面白さに繋がるのが録音作業の醍醐味ですかね。



今回はあまり講座らしくないので、一応一例として私の音楽制作(一人宅録)の仕方も記しておきます。


基本的に私の場合普段からパッと閃いたり、ギター弾いてていいなと思ったフレーズだったりをメモって、ストックしておきます。
メロディーとかはすぐ忘れてしまうので携帯にすぐ録音。街中とかだとヒッソリ隠れて小声でやります(笑)

で、いざ曲を作ろう!となった時に先ずテーマを決めて、歌モノの場合はメロディーから作るか、コードを適当に弾きながら作っていく事がほとんどです。
そんな中で貯めてるストックからその曲に合うものがあればキーを合わせて使用しつつ、各セクションを作り上げます。
その段階で大体イントロとか含め仮の構成ができるので、ここまでが作曲になるのかな。

編曲もその時点で有る程度は頭の中にあって、一旦バーッと紙に書いてみる。
時間がある時は喫茶店とかでもう少し細かく楽器毎の大体のアレンジを作る。
結構この作業が好き。
曲を作ったら基本的にデモを録って形にしたいので、そこから録音作業突入。

まずは全体像を想像しながらガイドメロディーとリズムトラックを打ち込む。 ここで構成を本決め。
ギターはまず音を決めて、弾きながら細かいアレンジを練って録音。
ソロ関係はオケを流しっぱなしにして合わせつつ何パターンか録ってみる事が多いです。
ギターが終了したらここでベースを生で弾いて差し替える。
最後にドラムのフィル等を調整して録音は終了、ミックスに入ります。

こんな感じ。はて参考なったでしょうか。

さあ、次回はついに感動の最終回です!


価値観は人それぞれ。まずは自分基準の音楽を。

拍手[1回]

ギター編28「スケール」

今回もちょっとだけ理論的なお話です。
とは言ってもかなりややこしい話になるとは思いますが、スケール(音階)といわれるものをいくつか紹介したいと思います。



と、その前にまずは度数をある程度把握できるようになりましょう。

度数というのは、要は二つの音の音程差を文字と数字で表したものです。
完全音程(1、4、5、8度)と長・短音程(2、3、6、7度)の二種類に分類され、半音毎に

減←→完全←→増
減←→短←→長←→増

という図式が定められています。

従って、ある音を完全1度とした時、半音毎に、
短2度、長2度、短3度、長3度、完全4度、増4度(減5度)、完全5度、短6度、長6度、短7度、長7度、完全8度。
1オクターブ内には12の音程がある訳ですから、完全8度がちょうどオクターブの音になります。

()で記した様に増・減の音程は同一の場合があるので、基本的にはどっちでもいいのですが、分かりやすい方や譜面上の音で読むのが一般的です。



そして、コードの構成音も実はこれが元になっています。
メジャーコードは完全1度、長3度、完全5度で構成され、マイナーコードは完全1度、短3度、完全5度で構成されています。
メジャーとマイナーの明暗を分けているのはこの3度の音程だった訳ですね。

また、セブンスコードは文字通り7度の音を加えるよ、という意味で、

メジャーセブン 完全1度、長3度、完全5度、長7度
ドミナントセブン 完全1度、長3度、完全5度、短7度
マイナーセブン 完全1度、短3度、完全5度、短7度
マイナーメジャーセブン 完全1度、短3度、完全5度、長7度

となります。

ギタリストならばこれだけわかればなんとかなるでしょう。



それではやっと今回の本題に入ります。


前回ダイアトニックスケールを紹介しましたが、これは別名メジャースケール(長音階)といい、完全1度、長2度、長3度、完全4度、完全5度、長6度、長7度のスケールです。
これがドレミファソラシドですね。

そしてこのメジャースケールを長6度の音から始めた音階をナチュラルマイナースケール(自然的短音階)といいます。
度数では完全1度、長2度、短3度、完全4度、完全5度、短6度、短7度です。

マイナースケールには更にハーモニックマイナースケール(和声的短音階)メロディックマイナースケール(旋律的短音階)がありますがそれは割愛して、とりあえずこの二種類がスケールの基盤となります。



それを踏まえ、ギターにはかかせないメジャーペンタトニックスケール
これはメジャースケールから完全4度と長7度を除いた、完全1度、長2度、長3度、完全5度、長6度の5音のスケールです。

そしてマイナーペンタトニックスケール
こちらはナチュラルマイナースケールから長2度、短6度を除いた、完全1度、短3度、完全4度、完全5度、短7度の5音です。

基本的に教本等でも、ギタリストならまずはペンタトニック!くらいの勢いで書かれているロックには欠かせないスケールなので覚えておいて損はないはずです。



最後はブルーノートスケール
メジャースケールにブルーノートと呼ばれる短3度、減5度、短7度を加えたスケールで、完全1度、長2度、短3度、完全4度、減5度、完全5度、長6度、短7度、長7度です。
ブルースやジャズで良く使われます。



今回は、逆にこんがらがりそうなので、敢えて譜面を載せないでみたのですが、何となくは理解していただけたでしょうか。

スケールはこの他にも、チャーチモードと呼ばれるダイアトニックコード上におけるアベイラブルノートスケール7種類や、世界各国の音楽文化を背景にした様々なエスニックスケール等々まだまだ沢山存在します。
今回紹介したのはほんの一掴み、基本中の基本な訳です。
音楽を聴いて気になる旋律を発見したら、キーは何か、そして何のコードの上に何の音を当てているのかを調べてみると、とても勉強になります。


前回も言いましたが、スケールも頭で理解した上で、それを如何にして使いこなせるかが重要です。
それができれば、プレイの幅も広がり、アドリブでのセッションなんかも夢ではありませんよ。


スケールは耳と体に染み込ませてなんぼ。

拍手[0回]

ギター編27「キー」

ギタリストなら一度は理論を学んだ方がいいのか?と考えた方も多いでしょう。
なので、今回はちょっとだけ音楽理論的なお話をしようと思います。


まず最初に断っておきますが、基本的に理論を覚えてもギターは上手くなりません
また、誤解されやすいですが、曲を作れるようになる訳でもありません
というか、ギターを弾くことに絶対的に必要な理論はありません


というのが、本当のところ私の中での結論なのですが、これでは講座もクソもないので、今回と次回は二回に渡ってちょっとだけ理論が関係してくるお話をしたいと思います。
はっきり言ってこういう話は理論書読んだ方が早いので、できるだけギターに関係する事をサラッと説明してみます。



まず今回はキーというものについて。

日本では調と呼び、その楽曲の基本となる音階(ドレミファソラシド)を決定する大切な要素です。
この音階をダイアトニックスケールと呼び、最初の音から全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音という並びの決まりがあります。
例えば、ドから始まれば勿論♯も♭も付かないドレミファソラシド(Cメジャー)ですが、ソから始まるドレミファソラシドはソラシドレミファ♯(Gメジャー)になります。






基本的にほとんどの音楽はこのダイアトニックスケールの音をメインに成り立っています。
また、よくカラオケでキーを上げる下げる言いますよね。
それがこのキーという概念で、ボーカル自体の問題ではなく楽曲全体のキーを変更するということなのです。

五線譜でのキーの表記は、ト音記号やヘ音記号の右隣に♯や♭を付加し、それが付いている音は臨時記号がない限り全てに有効になります。
上記のGメジャーの楽曲はファの位置に♯が付くという訳です。






さて、ここまで理解できたでしょうか。
なかなか難しいですね。
しかし、更に難しい話になりますよ。心して。



キーによってダイアトニックスケールが変わるという事は理解していただけたかと思いますが、それに伴いそのキーで使えるコードも変わってきます。
これをダイアトニックコードといいます。

これはダイアトニックスケール上に3度で構成される7つのコード達で、勿論構成音は全てダイアトニックスケールの音です。
キーがCメジャーの場合、CM7(ドミソシ)、Dm7(レファラド)、Em7(ミソシレ)、FM7(ファラドミ)、G7(ソシレファ)、Am7(ラドミソ)、Bm7♭5(シレファラ)になります。(まあ、三和音でもいいのですけどね)





且つ、どのキーにおいても通用出来るようにⅠM7、Ⅱm7、Ⅲm7、ⅣM7、Ⅴ7、Ⅵm7、Ⅶm7♭5と一般的には呼ばれています。


はい、もう何が何だか分かりませんね。
度数については次回触れよと思いますが、とりあえずこのダイアトニックコードが楽曲の大分部を占める大切なコードだという事が分かっていただければ幸いです。


更に、このダイアトニックコード達はそれぞれ三つのタイプに分類できます。

まず、主役のトニック(主和音)。ⅠM7が担当。
確実な安定感があります。
次にサブドミナント(下属和音)。ⅣM7が担当。
不安定なコードですが、様々なコードに繋がれます。
そしてドミナント(属和音)。Ⅴ7が担当。
緊張感を持ちトニックに帰りたがる性質があります。

他四つのコードは代理和音と呼ばれ、Ⅱm7はサブドミナント、Ⅲm7、Ⅵm7はトニック、Ⅶm7♭5はドミナントの代わりに使われます。 

従って、現代音楽のほとんどがこのトニック、サブドミナント、ドミナントの組み合わせで構成されているといえます。



はい、やはりサラッとのつもりが長くなってしまいましたね。
特にギターは和音楽器なので、様々なコードを様々なポジションで弾け、この三つの役割をどれだけ把握しているかが重要な訳です。
まあ、実際頭で考えるより音としていかに認識できるかが大切なんですけども。


因みに、この知識は前回紹介した耳コピをする上でも非常に役に立ちます。
前回片っ端からコードを当てはめていくやり方を説明しましたが、実際キーさえ分かればかなり使うコードの種類を絞れます。
転調(曲中でキーが変わる事)しなければ必ずダイアトニックコードを使ってるという理屈ですからね。

余談ですが、昔から名曲と言われる楽曲の数々はほとんどⅠM7とⅣM7とⅤ7のみで構成されているのが多いそうですよ。



というかんじで、前述した通り理論を覚えたからといって何ができるという訳ではありません。
ただの頭でっかちにならないように、必要な部分だけを把握し、実践できるようになるのが理想です。
巧く使いこなせれば確実に強い武器にもなりますし、理論に縛られ自由な発想が自然とできなる可能性もあります。

非常に個人的な話ですが、私自身理論を学ぶ前まではかなり自由奔放な構成なりアレンジをしていて、今当時の曲を聴くと非常に斬新ではあります。
故にそこから得る物もあるのが事実ですし、更に学んだ後は後で、理に敵った作編曲や敢えて外すという選択肢も選べ、それなりに理論を活用できているかな、といった次第であります。
まだまだ勉強中ですけども。


学ぶも自由、使うも自由。

拍手[0回]

ギター編26「耳コピ」

ギターがある程度上達してくると、やっぱり大好きなミュージシャンの曲を弾きたくなりますよね。

音楽の世界ではそれをコピーと呼びます。
有名なミュージシャンになるとアルバム毎にスコア(楽譜)が出ており、それを見ればどんなことを弾いているのかすぐわかり、楽チンです。

しかし、コピーしたいバンドのスコアが存在しない。そんな時はどうすればいいでしょうか。

答えは簡単。CDを聴いて覚える、です。

これこそが今回のテーマ、耳コピーであります。

そもそも市販されているスコアの多くが、採譜者という人が耳コピーをして作っている物なのです。
カラオケや着メロなんかもそうですね。
なので、作る人によってかなり差があり、絶対に信用のおける物でもない訳です。
それならば、大好きで何度も聞き込んだ自分の耳を信じる方がよっぽど賢明というものです。



さて、では耳コピーをするにあたって大切なポイントを伝授します。
が、長丁場になると思うので読む方は心して読んでいただきたい。


まず、そのギターパートのみを聴こえるようにならなければいけません。
初心者にありがちなのが、他の楽器と混ざった音を記憶していると、なかなか本来のギターだけを聞き取る事が難しく感じるはずです。
まずはドラム、ベース、ギターとひとつずつでいいので意識を集中して聞き分け、分離できるようになりましょう。
ギターの場合は基本的に定位が振られていることがほとんどなので、ヘッドホンを使うと効果的ですね。
一見難しそうですが、これは慣れると自然にそういう耳になるので、集中して聴けばすんなりできるはずです。


次は、どんな伴奏を弾いているのか。
これが耳コピーの主要部分ですね。
前にも説明した通り、伴奏は基本的に脇役です。
主旋律を引き立てる為に裏方に徹しているので、聞き取りづらい部分もあるかとは思いますが、まずはコード進行を掴む事から始めるのがベストでしょう。
コード進行のコピーの仕方は音感や知識、経験によって十人十色ですが、ここでは二つ程あくまでも理論的ではなく、実践的な例を上げてみます。

まずは、その曲を聞きながら、もしくは歌いながら片っ端からコードを当てはめていくやり方です。
とりあえずコードの基本であるトライアドのメジャー、マイナー(♯、♭を含めた12×2の24種類ね)を全て試せばまず間違い無くしっくりするコードがあります。
ちょっと雰囲気が違う場合は、そこから7thや9thを足してみましょう。

もうひとつのやり方は最初からコードトーンを細かく探していく方法です。
まずはルート。ルートはベースがメインに弾くことが多いので、ベースも参考にしながらだとやりやすかと思います。
次にメジャーコードなのか、マイナーコードなのかを判別します。
こちらも前述したように、雰囲気が違う場合や聞き慣れないコードの場合はその音を探してコードに足してみましょう。

と、コード進行がわかれば伴奏の半分はクリアしたも同然です。
アレンジの形は曲によって様々ですが、基本的に伴奏はコードトーンの上に成り立っているからです。
あとはどんなリズムなのか、どのポジションで鳴らしているのかなどを確認していきます。


さて、では次はギターソロや裏メロなどのメロディー系フレーズの耳コピー。
こちらは逆に単音弾きがメインになるのでコードを読み取るよりも楽にできるはずです。
というのも、歌を歌う事を想像してみて下さい。メロディーを覚えたからこそ歌うことができるんですよね。
実はそれもれっきとした耳コピーなんです。
この場合要はそれをギターに置き換えただけなんですね。
余談ですが、モノマネする人はギターでは完コピするようなもので、音色やそのギタリストのクセまでもソックリにコピーするんですから、相当聞き込んでるんでしょうね。
なので、そのメロディーを歌えるくらい記憶していれば問題なくコピーできるはずです。


最後にリフ関係ですが、これはモノにもよりますが、上記ふたつの中間という感じですかね。


また、どうしても聞き取れない時の裏技も紹介しておきます。

今はパソコンに音を取り込む事が誰でも手軽にできる時代です。
それを使ってですね、取り込んだ音のスピードを変えたり、特定の周波数を切ったり、ある一小節だけを永遠と繰り返したりすることができる訳ですよ。便利ですよね。
例えば早いフレーズでもスピードを落として再生すれば簡単に音が拾えます。
私も耳コピする際はこの手のソフトにはよくお世話になっております。



今まで読んでもらって分かったとは思いますが、そりゃあスコアをただ眺めるだけに比べたら遥かに面倒くさく、使う労力も比ではないでしょう。

しかし、できるだけ耳コピーを推奨します。耳コピーをすることによってかなりのレベルアップをはかれるんです。本当です。
具体的に言うと、まず耳が格段に鍛えられる
これはとても重要なことで、音程感や、各楽器の特色など音を聴く力が増し、更に色々な発見と勉強があることでしょう。
そして、決して譜面では表すことのできないニュアンス
スコアは見易さやも考慮してリズムも記号も譜面的な表現しかできません。
どんなに泣きなギターソロでも音をただ追って終わりだし、そこにどんなグルーヴが存在するのかなんて知る由もありません。
しかし、このニュアンスこそが人間の個性なのです。


さあ、これ見るとやる気なくしそうですが、面倒くさがらずに是非チャレンジしてみましょう。
ただし、難しそうでも本当に好きな曲、弾きたい曲を選ぶこと!
そうでないとまず挫折します。

最後に。
苦労して耳コピーした曲は忘れにくい。
と思うよ。やっぱり。何時間も頑張って染み付いたようなもんですからね。


愛があればできる。無ければできない。それが耳コピー。

拍手[1回]