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人生俯瞰記

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ギター編25「スウィープ」

上級テクニックシリーズ第二段。
今回はスウィープピッキングというものについてのお話です。


と、その前に。早弾きについて少し説明しましょう。
早弾きというのはその名の通りギターを早く弾く事です。
どの位のスピードかという基準は特になく、人それぞれです。
きっと、君が代が早くて歌えないって人も世の中にはいるかもしれません。
なのであなたが早いと感じれば早弾きです。

メタル界には人間の限界に挑む早弾きギタリストもいます。
またメタルに限らず、ポップスでもジャズでも早弾きととれるフレーズは多様されています。
そう考えると、タッピング同様やっぱりできるにこしたことはありませんよね。



さて、ではどうすれば早く弾く事ができるのか。
物理的にピッキングのスピードを早くすれば当たり前に早くなります。
しかし、今回紹介するスウィープピッキングというものは、その考え方を変えピッキングの無駄を無くすという違った視点から早弾きを考案した奏法です。
スウィープピッキングはオルタネイトピッキングの規則性を崩し、隣り合った弦をダウンならダウンで、アップならアップで弾き続けることによって右手の動きを最小限に抑えることができます。
例えば、コードを一回のストロークで弾くとジャーンと鳴りますが、一回のストロークでも各弦にピックが当たるタイミングをずらして弾くとテテテテ…と聴感上一音一音鳴っているように聞こえます。これがスウィープです。


という感じなのですが、文ではイマイチ分かりずらいと思うので実際やってみるのが一番です。





1小節目は全てダウンピッキングで、2小節目は全てアップ、または最初の一音のみダウン他は全てアップで弾いてみましょう。
譜面上は簡単そうに見えますが、そこは上級テクニック、そう簡単にはいきませんよ。
注意点としては、リズムキープとミュートです。
これはAmの分散和音ですが、アルペジオと違って前に弾いた音は鳴ってはいけません。
右手の腹と左手を駆使して他弦をしっかりミュートしましょう。
これはスウィープの超基本パターンなので、これができないと前には進めませんよ。


では、Amの分散和音で難易度の高いものをもうひとつ。





お気づきの通り、今まで培ったテクニック総動員のフレーズです。
はっきり言ってスムーズに弾けるようになるにはかなりの練習が必要かと思います。
勿論、スウィープの回なので1、2拍目のピッキング箇所はダウン、3、4拍目はアップです。
そうそう。一般的には、これをテンポ150くらいで弾けるようになれば立派な早弾きだと思います。



最後に、スウィープピッキングは別名エコノミーピッキングとも呼ばれます。(実際はフレーズが連続するかしないかで区別する場合が多い)

今回は早弾きを前提としたスウィープを紹介しましたが、チョーキングをする際などに勢いや、ノリを出す為に低音弦からガガッと敢えてノイズを入れるのも立派なスウィープな訳ですし、アルペジオを効率良く弾く為にも実は便利なテクニックなのです。


さてさて、この講座も順調に終わりに向かって進んでいますが、未だ締め方は考えていません。
次回は何の話になるのか、お楽しみに。


早弾きスウィープはキッズの憧れ。

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ギター編24「タッピング」

さあ今回はお待ちかね上級テクニックシリーズ。


はっきりいって使いたい人だけ使えばいいじゃないレベルの技なので、興味がない人は覚えなくて良し!
でも生粋のハードロッカーやヘヴィメタラーには必須のテクニック。

それがタッピングです。
右手を使用する事からライトハンドとも呼ばれます。
まずは譜例をご覧ください。





これ普通に弾くとやたら指を伸ばさなくてはいけないんですが、13の下にTと書いてありますよね。
これがタッピングの表記で、楽譜によっては数字の上に↓の場合もあります。

タッピングとは右手の指でハンマリングからプリングを連続して行う技で、この場合左手は5~8フレットの位置のまま、右手で13フレットをタッピングし、そのプリングで5フレットを鳴らし、8フレットにハンマリング。という三音ひとくくりのパターンです。
活字で説明するのは難しいですね。
要は、全ての音をハンマリングとプリングで繋げたいんだけど、左手が届かないから右手を使ってしまえ、という原理かな。

ほとんどのギタリストはピック弾きだと思うので、タッピングはピックを持ったまま中指で行うのが普通です。
どうしても人差し指でタッピングしたい人はピックを他の指に瞬時に持ち変える必要があります。
とりあえず上のフレーズは基本中の基本なのでこの三音を繰り返し練習してみましょう。


さて、ではもうひとつ少し難しい譜例を紹介します。





今度は四音ひとくくりのパターンで、両手とも上昇するパターンです。
こういったフレーズは片手だけに集中しがちで、もう一方がおざなりになり、リズムが狂ったり、ポジションを間違えたりするのでなかなか一筋縄ではいけません。
何でもそうですが、最初はゆっくりのテンポで練習し、できるようになったら徐々にテンポを上げていくと良いでしょう。



タッピングはピッキングをしない為、アタックのないレガートなフレーズを持続させることができ、スピーディーなプレイにも適しています。
因みに、両手親指以外を全て使った8フィンガーなる奏法もあります。

冒頭で使いたい人だけ~と書きましたが、ソロプレイにもシーケンス的なバッキングにも活用でき、用途は意外と多いテクニックなので、覚えておいても損はないかと思います。
使わないにしても、できないからしないよりはできるけどしないの方が格好良いじゃないですか。

ではまた次回も上級テクニックシリーズをお送り致します。


さりげなーくタッピングされたらドキッとします。

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ギター編23「色々なコード」

さて今回は新しいコードをまたまたテキパキ紹介しようと思います。

というのも、初級編でメジャーコードとマイナーコードを紹介しましたが、それらは全てトライアド(三和音)と言われるコードで、三音のみで構成された基本となるコードなのです。
今回はそのトライアドに更に一音付け加えたコード達を紹介します。
付け加える音により、当然響き方は変わります。


まずはCM7(シーメジャーセブン)



これはCから人差し指を離しただけの簡単なコードですね。

理論的な話は割愛しますが、まずはこの7の付いたコードでローポジションで弾ける使用頻度の高いものを集めてみました。

Dm7(ディーマイナーセブン)



Em7(イーマイナーセブン)




FM7(エフメジャーセブン)




G7(ジーセブン、ジードミナントセブン)




Am7(エーマイナーセブン)




Bm7(ビーマイナーセブン)




どれもトライアドを弾ければ余裕なフォームだと思いますが、7thが入ることによる響きの変化を比較してみると良いかと思います。

さて、次は9thと4thを追加したコードを三つほど紹介してみます。

Cadd9(シーアドナインス)




Aadd9(エーアドナインス)




Asus4(エーサスフォー)




また違った響きが得られたかと思います。
これらも頻繁に登場するコードです。



今回紹介した4th、7th、9thを含むコードは勿論他にも沢山あります。
なるべく♯や♭を使わないものを紹介したまでですので、【C】だけをとっても、メジャーセブンからマイナーセブン、ドミナントセブン、メジャーマイナーセブン、マイナーセブンフラットフィフス~とある訳です。
そして更に7thと9thを複合したコードも勿論ありますし、6th、11thなんて概念も当然あります。
基本的にギターは6弦なので、最大6和音まで鳴らせますから。

もう上級編ですので、ある程度知識もついたかと思われます。
上記以外のコードを自ら探して研究してみましょう。
次第にある音の法則性がわかってくるはずです。
そこまでたどり着けば、色々なポジションでコードを鳴らす事も可能になり、響きやニュアンスを重視したコードを把握できるようになることでしょう。
コードもなかなか奥が深いんですよ。


最近は知識的な話が多かったので、次回はプレイ的な話に戻ろうと思います。
お楽しみに。


自分なりのコードを作るのもまた乙です。

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ギター編22「色々なチューニング」

今回は第五回で説明したレギュラーチューニング以外のチューニングをテキパキ紹介したいと思います。


では早速いきますよ。
まずはハーフダウンチューニング。その名の通り半音下げです。
レギュラーチューニングから全ての弦を半音下げるので上から、E♭A♭D♭G♭B♭E♭となります。
ハードロックやヘヴィメタルではオーソドックスなチューニングですね。

続いて、ホールダウンチューニング。今度は全音(一音)下げ。
同じようにレギュラーチューニングから全弦を一音分下げるので、DGCFADとなります。
少し太めの弦を張らないとベロベロになるので注意です。

ドロップDチューニング
これはレギュラーチューニングから6弦だけを一音下げます。
DADGBEとなり、低いDを出すことができるためDメジャーやマイナーのキーによく用いられます。
また、6弦の音程のみが下がるので、俗にパワーコードと言われる五度コードを指一本で押さえられるメリットがあります。
この状態から更に全弦を半音下げたドロップC♯や、全音下げたドロップCチューニングもあります。

オープンチューニング
これは開放弦のみで和音を構成するチューニングです。
DGDGBDのオープンGチューニング
EBEG♯BEのオープンEチューニング
DADF♯ADのオープンDチューニングなどがあります。
ブルースなどで多用されるチューニングです。

ダドガッドチューニング
これは少し特殊なチューニングで、6、2、1弦をそれぞれ全音下げ、DADGAD。
なんともいえない民族的な響きが特徴で、一般的ではないものの一部のギタリストには非常に愛されています。
余談ですが、私のPCサイトにアップしてある「KA-LI」という曲も全編このチューニングであります。


そしてもうひとつ、チューニングではないのですが、ここでカポタストというアイテムを紹介したいと思います。
カポタストとは指板に装着する細長いバーのような形状で、1~6弦の同フレット全てを押さえることができます。
考え方としては特定フレットを人差し指で常にセーハしている感じです。
例えば、1フレットにカポタストをつければチューニング的に半音上がった状態で演奏することができます。
簡単に取り外しができるので、曲のキーに合わせて付け変えるといったことが可能です。
弾き語り系のアーティストにはなくてはならないアイテムなのです。






これだけ覚えればチューニング関係は大丈夫でしょう。
チューニングは、楽曲や演奏スタイルに合わせて選択するのが基本です。
ただ、ライブをする際に曲のチューニングがバラバラだといちいち調整しなくてはならなくなるので注意が必要です。


チューニングを変えただけで、思いもよらないフレーズができちゃったりします。

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ギター編21「ソロとバッキング」

さあ1ヶ月間の休憩をまたぎ、新しい年と共に上級編スタートです。


が、しかし!今までとタイトルが少し違うことにお気付きであろうか。
そう、数字に○が付いてない!
○内数字は基本⑳までしかないらしい!
そりゃ頑張ればできるんだろうけど、自分のパソコンだけ表示できても意味が無い。
今までも場合によっては文字化けしてたみたいだし。これはやられたな。
でも今までを直すのは面倒くさいからしない。と思う。
そんなこんなで始まり始まり。



今回紹介するテーマは、簡単に説明すると主役か脇役かというところです。
かなり長い話になると思うので心して読んで下さいね。

基本的に音楽を構築するに当たって必要不可欠である主旋律と伴奏。
歌モノであれば勿論ボーカルが主旋律であり、楽器だけのインストゥルメンタルでも主旋律を担う楽器が必ず存在します。
その主役を裏で支え、広げ、際立たせる。更にはその音楽の世界観を形成するのが伴奏と言えます。
今回はギターにおいてのこの二つの役割を解説していきたいと思います。


まず、ギターが主役になる部分と言えばやはり曲中のギターソロと呼ばれるセクションが有名でしょう。
楽曲の中間~後半にかけて挟まれる間奏で、現代音楽では大抵のジャンルで聴けるかと思います。(ギターじゃない楽器のソロも多数ありますが)
特にロックなど、ギターがサウンドの大部分を担う音楽ではギターソロはギタリストの最大の見せ場となり、そこに並々ならぬ情熱をかけるプレイヤーも少なくありません。
プレイ的には、音楽のジャンルにもよりますが、華麗な早弾きを見せる人、感情的な気持ちを重視する人、まったりとしたメロディーを奏でる人等々、ギタリストによる個人差やスタイルで大きく変わります。
ソロをとるプレイヤーが主役な訳ですから、当たり前と言えば当たり前なのですが。
また、イントロやアウトロにギターのメロディーが使われることもあるので、これもソロプレイのひとつといって良いでしょう。


次に、ギター業界では伴奏のことをバッキングと呼びます。
奏法はコードストロークであったり、アルペジオであったりと、曲やセクションによって様々なパターンが考えられますが、基本的にはバックでリズム隊と共に主旋律を引き立たせる役割に徹します。
このリズム隊を含めた伴奏のアレンジで、その音楽の世界観やジャンルが明確になります。
極端な話、主旋律だけでは明るい曲なのか暗い曲なのか、早い曲なのか遅い曲なのか、どんな雰囲気の曲なのかは分からないということですね。
オブリガード、裏メロと言われるソロの様なメロディーを弾く場合もありますが、こちらはあくまでも主旋律を引き立たせる事を前提にしたプレイなので伴奏といえるでしょう。


ここで、ひとつ例外としてリフというものを取り上げてみます。
リフというのは、曲中で何度も出てくる印象的なフレーズで、ロックギターには欠かす事のできないものです。
何故例外として取り上げたかと言うと、このリフだけは主役にも脇役にもなるからです。
分かり易く説明すると、イントロからリフを繰り返し、そのまま歌が乗るという曲はよくあります。この場合、イントロはリフが主役ですが、歌が入ると弾いてることは変わらないけど脇役に切り替わる、という訳です。
話が多少脱線しますが、伴奏でも歌に隙間があれば、合いの手のように主役に切り替わるフレーズが入ります。

これを踏まえると、音楽は必ず主役と脇役が存在していると考えられます。(勿論、ア・カペラなどは除くよ)
一曲、自分の大好きな歌を鼻歌でいいので最初から最後まで歌ってみて下さい。
歌が入らない部分は何を歌ったでしょうか。
メロディーをとっている楽器や、印象的なリズムではないでしょうか。



最後にギター的な話に戻り、バッキングの重要性を少し。
ソロプレイは弾いていても楽しいし、格好良い。
しかし、いくらソロが弾けてもバッキングがおざなりだとリズム感やアレンジ力も身に付きませんし、主役を潰すような演奏をしてしまいかねません。脇役ができない人は主役もできないということです。
一般的な音楽は八割はバッキングパートですからね。
主旋律を第一に考え、それをうまくサポートする伴奏を弾くことはギターに限らず、音楽の大切さであり、醍醐味であるといえます。


目指せ、名脇役。

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