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人生俯瞰記

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ギター編⑮「ギターアンプ」

さて今回からは練習をちょっと休んで機材の勉強です。

第四回でも軽く紹介した「ギターアンプ」というものをもうちょっと詳しく解説してみようと思います。



まず、アンプとは増幅機の事を指します。
ギターアンプは家庭用のオーディオ再生用アンプとは違い、ギターを鳴らす事を目的に、それに特化した性能を持っています。
お家のコンポやラジカセでもギターを鳴らす事は可能ですが、へなちょこなギターらしくない音が鳴るはずです。
それを皆さんが知っている、いわゆるギターの音にするのがギターアンプなのです。言い換えれば、ギター専用アンプという訳ですね。

このギターアンプとギターをシールドで繋ぐと、弦の振動をピックアップが電気信号に変換しギターアンプに送り、そこで増幅されて音が鳴るという仕組みです。

ギターアンプは、音色を作るプリアンプ、それを増幅するパワーアンプ、それを鳴らすキャビネット(スピーカー)から成り立っていて、それらが別々に存在する物もあれば、全て一緒になっているタイプもあります。



コントロール類は、基本的にロー、ミドル、ハイ(トレブル)などの周波数帯域を上げたり下げたりするツマミと歪みや音量を変えるドライヴ(ゲイン)、ボリュームなどのツマミに分かれます。

前者の調整で音色を変える訳ですが、これは皆さんがお持ちのオーディオ機器にも大抵付いているので、既に馴染んでいる方も多いと思います。
よくCDプレイヤーにベースブーストなるスイッチを見かけますが、これはギターアンプでいうローを持ち上げることと同じです。
メーカーや機種によっては四種類以上のツマミが付いていたり、ふたつしか無かったりと様々ですが、このコントロールが出音を大きく変えるのです。

後者はギターらしさを出す重要なツマミです。
現代の一般的な機種ではドライヴで歪みの深さを決め、ボリュームで最終的な音量を決めるタイプがほとんどです。
この「歪み」、ギターを弾くにあたって実に大事な用語なので、これに関しては次回詳しく解説しようと思っています。 

また、チャンネルといってそれらを別々に設定できる機種もあります。
3チャンネル仕様のギターアンプなら、みっつまで音色を作り分けられスイッチで切り替えるといった具合です。
チャンネルが複数ついているとギターソロの音だけハイを上げて音量を大きくする、なんてことが可能です。



今回は字ばかりの難しい説明で恐縮ですが、ギターを弾いているとおのずと出したい音というのが見えてきます。
基本的にギターアンプはスタジオにもライブハウスにも置いてあり、借りることができるので持っていなくても問題ないのですが、やはりマイアンプは憧れるものです。
マイアンプを持っていれば家でもどこでも常に自分のお気に入りのサウンドを出せる上、使い方に悩むなんてこともありません。
しいて言えば運搬に困りますが。


それでは、最後にギターアンプ選びのアドバイスを。
ギターアンプもギター本体と同じくらいの種類があり、ひとつひとつ音も違います。
ギターとの相性もあるし、値段も高い物はかなりの額です。
やはりこれも試奏して聞き比べてみるのが一番ですが、自分の好きな音を出しているミュージシャンの使っているギターアンプを調べてみるのも得策ですし、最近はデジタル化が進みアンプシミュレータと呼ばれるギターアンプの名機達の音を再現してくれる便利な機材が安く入手できるので、それで色々なギターアンプの音を聴いて使ってみるのもいいかもしれません。



今まで生音でしか練習していない方は一度ギターアンプで音を鳴らしてみて下さい。
生音ではわからなかったプレイのミスや、その他色々な事に気付くと思います。
何より気持ちいいですしね。


お気に入りのギターに、お気に入りのギターアンプで、お気に入りの音。最高じゃん。

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ギター編⑭「アルペジオ」

一通りの基本技が終わったところで、今回はアルペジオという奏法を解説してみます。



アルペジオとは分散和音のことで、コード(和音)をひとつひとつの単音に分けて鳴らす奏法。弾いた音は基本的にコードが変わるまで伸ばし続けます。





譜例はCコードのアルペジオの一例です。
ストロークでは一気に全ての音を弾きますが、アルペジオは左手の指板を押さえたフォームはそのままで一本づつ弦を弾く事になります。
従って、しっかりとコードフォームを押さえられていないと、ちゃんと音が鳴らないので注意です。
ストロークではある程度誤魔化せるので、適当になっていた人は特にアルペジオは難問になるかと思います。


しかし逆に考えると、一気に全弦を弾かないので瞬時にコードを押さえる必要が無いという事にもなります。
極端に言えば、その弦を弾くまでに押さえれば良い訳ですから、ひとつひとつの音符事に一本づつ押弦しても良いのです。
例えば上の譜例を参考にすると、一拍目は5弦3Fだけを押さえ二拍目で2弦1F、三拍目で4弦2Fを押さえると、普通に最初からCのポジションを全部押さえるのに比べ、二拍分余裕が生まれる訳です。
勿論一度弾いた音は伸ばし続けるので、次のコードに行くまで指は離しません。

アルペジオにお悩みの方はコードチェンジをスムーズにする事に集中しがちで結構ここに気が付かないので、一度実践してみるとかなり楽になるはずです。



アルペジオはストローク同様、伴奏の基本となる奏法なので多少難易度は上がりますが、確実にマスターしたいところです。


鳴らぬならしっかり押さえてアルペジオ。

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ギター編⑬「素敵技」

今回も前回に引き続きギター技の紹介です。



まずはスライドグリッサンド(グリス)。
どちらも弦を押さえた指を滑らせる技で、これも他の技同様色々な使い方があります。

例えば、ハンマリングやプリングでは開始音から到達音へ直接変化しますが、スライドはその間にある音を全て経由し、音を繋ぐという感じです。
ニュアンスとしてはチョーキングに近いですが、チョーキングは弦の張力を利用し半音未満の微妙な音程のカーブを生むのに対し、スライドはあくまでもフレット上を移動するので半音づつの決まった変化になります。

また、音を繋ぐだけでなくスピード感の演出だったり、ギター特有の迫力あるプレイだったりにもよく使われます。

スライドとグリッサンド、二つの違いや表記はケースバイケースな事が多いですが、開始音と到達音の両方、又はどちらかがはっきりしている場合はスライド、特に決められた音程はなく効果音的に使用される場合をグリッサンドと呼ぶことが多いようです。
譜面上ではSとgで表記されます。



続いてはナチュラルハーモニクスと、ピッキングハーモニクス
はっきり言ってこれらは文章で説明するのは難しいです。

ナチュラルハーモニクスは、フレットの真上に軽く触れてピッキングすると同時に離します。
ポーンとかピーンとか鳴れば成功です。
普通にピッキングするのとは違う高い音を出せたと思います。
最終的に指を離すので、解放弦の様に左手が自由になるというメリットがありますが、鳴らせるフレットと音程は基本的に限定されます。
チューニングをする場合にも良く使われるのがこのナチュラルハーモニクスです。


次にピッキングハーモニクス。
こちらはどのポジションでも出すことができ、ロックには欠かせない奏法ですが、難易度が高く百発百中で出せる様になる為にはかなりの努力が必要です。
初期の昇龍拳みたいなかんじです。僕は左向きだと未だにちゃんと出せません。

ピッキングしたらすぐに弦に親指を触れる
ただ、これだけのことなのですが、コツを掴むまでが大変。というか、文章で説明されてもイマイチ意味がわからない事でしょう。
このタイミングは体で覚えるしかないです。
実音と違うキーンという音が鳴れば、あとはそれを綺麗に出せる位置や角度を自分なりに探求してみるのがいいかと思います。
アップピッキングで行う場合は親指の代わりに人差し指を使いますが、あまり実用的ではありません。

ちなみに歪みが深い程出しやすくなり、単音は勿論、チョーキングやヴィブラート、アーミングと絡めるのも定石で、ピッキングハーモニクスにこだわるロッカーも多いです。
純粋に気持ちいいし、カッコいいんだよね。



最後はトレモロピッキング
これは単音、和音限らずオルタネイトピッキングをひたすら早く繰り返すだけ。
ある程度楽曲のリズムにタイミングを合わせる場合もあれば、ひたすら高速で弾く場合もあります。
よくライブとかで曲がジャーンて終わって、ジャカジャカーってやるじゃないですか。あんな感じだと思ってもらえれば良いかと。
使用頻度はそれほど高くはありませんが、ゆったりとしたフレーズにも、勢いのあるパッセージにもどちらも合います。



今回紹介した技は更にあなたのフレーズに花を添え、華麗なプレイに変貌させる魅力を持っています。
リードギターにスライドを加えるだけで優雅に、オブリガードにハーモニクスなんてとってもお洒落、ヘヴィなリフにピッキングハーモニクスなんかシビレるよ。


ここぞという時にセンス良く取り入れるべし。

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ギター編⑫「基本技」

さあ今回はギターの必殺技であり、必須テクニックをざざっと紹介してみます。



まずはギターテクニックの代表格、チョーキング
これは、押さえた弦を引っ張り上げ、音程を上げる技。
変化させる音程によって○○チョーキングと呼び、クォーター(四分の一)チョーキングから半音、一音、一音半、二音チョーキングが一般的です。

またチョーキングは応用技が多く、ピッキングとの併用で様々な音程変化を作ることが可能な、実は物凄く奥が深い技なのです。
最初は薬指で練習し、どの指でもできる様になると後々役に立ちます。
コツとしてはドアノブを捻るかんじで、人中指と一緒に弦を持ち上げるようにするといいでしょう。
譜面上では一音はC、半音はH.Cのように表記されます。

因みに、二音チョーキングはかなり握力を必要とする上に、ピッチのコントロールが難しいので日本ではあまり使われない気がします。



さて続いてはハンマリングオン
なんか格好良い名前でしょう?こいつは名の通り、指板をハンマーの如く叩いて音を出す技です。
ある音程から見て、同弦上にある高い音程を左手の余っている指で叩く。
例えば、人差し指で最初の音を押さえているなら、中指か薬指か小指で次の音をハンマリングオーン!です。
即ち、一音目をピッキングしてからの使用が基本ですが、例外的に早弾き等では最初からノンピッキングでフレーズを構成する場合もあります。
譜面上ではHで表記されます。



そしてプリングオフ
これは要はハンマリングオンの逆パターンで、低い音程に向かって弦を引っ掛けるように離します。左手の指でピッキングしているイメージです。
この技はハンマリングオンとセットで使用される事が多く、アタックのない滑らかな音色が特徴です。
また、この二つを連続して行う動作をトリルと呼びます。
譜面上ではプリングオフはP、トリルはTrと表記。



まずこの三つの技はギターを弾くのに大きな武器となり、バリエーションとなるので完璧にマスターしたいところです。
全体的に言えることですが、なるべく力まないように!
それでは次回に続きます。


泣きのチョーキング、怒りのハンマリング、切なさのプリングオフ、笑いのトリル。

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ギター編⑪「ピッキング」

いよいよ中級編の始まりです。
きりがいいので今決めました。てことは前回までが初級編ですね。
この調子でいくと多分21回目から上級編になると思います。
それまでちゃんと続くのか。




さて今回はピッキングについてのお話。
これまでに普通に単音弾きもコード弾きもやってるんだから、もうできてるのでは?
という素朴な疑問もあるかとは思いますが、今回はもうちょっと深くピッキングについての勉強をしてみようという訳です。


まず、復習。
ピッキングとは、弦をピックで弾くことの総称だということはもうお分かりかと思います。
なので音程を変えるテクニック(これについては次回紹介)を使ったりして音を出す場合はピッキングとは呼びません。
しかし、ピックの代わりに指で弾く場合はフィンガーピッキングと呼ぶので、ピックを使うからピッキングではないのです。
基本的には、ピックでも指でも爪でも十円玉でも弦を弾く方の手で「弦を弾く」事を指すと覚えておけば良いでしょう。


ピッキングには種類がいくつかあります。
弦の上から下にピックを当てるダウンピッキング
逆に、下から上に当てるアップピッキング
ダウン、アップを交互に繰り返すオルタネイトピッキング
大きくはこの三種類に分類され、フレーズ等によって使い分けられるようになるのが理想です。




それでは、リズム譜を様々な弾き方で練習してみましょう。
単音でもコードでも何でもいいので好きな音でチャレンジしてみて下さい。
テンポも自分がやりやすい速さで構いませが、なるべくメトロノームを使う事を推奨します。





まずは、8音全部ダウンピッキングで弾き、次はアップピッキングで弾いてみて下さい。
ほとんどの人がダウンに比べアップだけだと、やりにくい又はリズムが安定しなかったと思います。
そこで次はオルタネイトピッキングで弾いてみます。
このスタイルはリズムキープしやすく、ダウンピッキングの戻り際がアップピッキングになるので、体感上手の振りが半分になります。
ということは単純に倍のテンポにも対応できるということでもあります。



次はリズムを少し変えてみます。





オルタネイトピッキングの原則として、表拍はダウンピッキング、裏拍はアップピッキングという弾き方が一般的とされています。
従って、この例題をオルタネイトピッキングで弾くとすれば、

ダウン(アップ)ダウンアップ(ダウン)アップダウンアップ

となります。
この例題のポイントは()内は空振りをするということです。
オルタネイトピッキングの安定性は音を出す出さないに限らず、常にダウンとアップを規則的に繰り返すことにあります。
この空振りを空ピッキングといい、これをマスターすればどんな複雑なリズムでも同じ要領で考えることができるのです。
最初は空ピッキングを意識しながら練習してみましょう。



最後は16分音符主体の少し難しい譜面です。





これも今まで同様の考え方で解決できます。
分かり易く拍毎に並べてみます。

1拍目  ダウン(アップ)ダウン(アップ)
2拍目  ダウンアップダウンアップ
3拍目  (ダウン)アップダウン(アップ)
4拍目  ダウンアップ(ダウン)アップ

という訳です。
音符がズラーッと並ぶと嫌になりがちですが、分けて考えれば何て事はないものです。
慣れてきたら自分で色々なリズムを作って練習してみるのも良いかと思います。




今回はオルタネイトメインの解説になってしまいましたが、全部が全部オルタネイトピッキングで良いかと言われればそうとは言いきれないのも事実であり、ピッキングの奥の深さでもあります。
ダウンピッキングにはダウンピッキングの良さが、アップピッキングにはアップピッキングの良さがあります。
そこはやはりケースバイケースなんですよね。
余談ですが、個人的にはピックの当て方だったり、弾く場所だったりも含め「ピッキング」だと思っているので、いずれその辺もお話したいと思っています。


実はフィンガリングより難しいと言われるピッキングです。

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