201207/18 エピローグ 日常 0 念の為、信号待ちを1ターン使って、やつの存在が完全に居なくなったことを確認した。 と同時に、頭から身体まで、両手で大袈裟に払っておいた。 きっと、道行く人、すれ違う車と、第三者から見たら変な人に見えたに違いない。 しかしながら、思い返してみると、第一発見時の腕の振りは我ながら驚異的なスピードだったと思う。 普段ギターを弾く時でもここまで腕を振り回したことはない。 この何気無い一日の、幾重にも重なった偶然から、新しい奏法が見えた気がしていた。 な訳はない。 [0回]PR