眼科に行く為にいつもより早く街に出掛けた。
なんとなく今日はウォークマンを聞かずに行動。
いつもはヘッドホンに遮断されている音達が耳に入り込んでくる。
うちの近所は平和な程静かで、聞こえるのは自転車のタイヤの回る音くらいだ。
大通りに出ると車の騒音や雑踏が溢れ出し、街中に近づくに連れそれは増していく。
そこには、すれ違う人々の会話や、パチンコ屋の宣伝、横断歩道の音など色とりどりに混じり合った街の音が作られていた。
でも又明日には違う音が奏でられていて。
もっと言えば普段僕達が生活するBGMは様々な要因から生まれる音の一瞬一瞬の集合体。
だから今の音は今しか聴く事ができない。
それと同時に、人を音で表してしまうのはあまりにも滑稽な話かもしれないけれど、人間ひとりひとり性格や人生が違うように、その人が持ち得る音はそれぞれ違くて。
日によって音色だって音程だって変わってくる。
人間関係は音の繋がりに似ているんだ。
例えば音程占いとかあって、今日はあなたはファです。
とか、シですが気持ちフラットしてます。
とかで。そういう時は全然周りに溶け込めないの。
で、ドとミとラの人達は集まると相性はいいんだけどなんか雰囲気暗くなったりして。
でもラの人がソの人に変わるだけで明るくなるの。
もっと専門的になると音色とかオクータブとか基準周波数まで関係してきて、これだけで一冊本できるんじゃないだろうか。
なんか話は逸れたけど、意識して聞いてみた自然の音の塊の中に新しい発見があった日だった。