数年前に作った曲を今のシステム・技量で録り直したらどうなるのか。
やるやらないは別として誰しも一度は考える事だろう。
今回は自分の成長を測る意図と新しく入れたシステムの実践練習を兼ねる目的が半分、趣味・自己満が半分。
あくまでも完全宅録でデモ音源を作るという前提での話なのだが。
結果は当前、やはり比べ物にはならないくらい遥に良い作品に仕上がる。
リズムは。小さいシーケンサーでベロシティもゲートタイムも知らず唯、順序良く並べられた打ち込み丸出しのドラムが今はフリーではあるがVSTのサンプラーで生音のサンプルを構築できるようになった。
ギターは。エフェクターからラインで直のペケペケな音を間違えないで弾くことに一生懸命だったのが、そこそこのシュミレータで好みの音を作り上げる事が可能になったしダイナミクスにも気を使うようになった。
ベースは自分でそこそこ弾けるようになったのが大きいし、アレンジは自分なりのイメージを音として表現できるようになった。
ミックスに関しては当時は音量のバランスをとったくらいだった。
今は音質やエフェクトも曲に合わせてコダワリがありそれに対応できる。
唯、又数年いや数ヶ月、少しでも時が経てばこれは過去の作品になり同じ事を想い、繰り返す日が来るのかもしれない。
その時はこれより進化しているのは当然だし、そうでなければ意味が無い。
僕には音楽しかないから足踏みする気は更々ないし、自分に自分の音楽に嘘もつきたくない。
ゴールや限界なんて自分で引くライン。迂回したって踏み外したってきっとここに戻ってくる自信がある。
まだまだ目指すトコには程遠くて。
死ぬまで辿り着かないのもわかっていて。
それは諦めとかじゃなく、おじいちゃんになっても前方に見えてるはずだから。
やりたい事、憶えたい事、作りたい物。膨らむ欲望はきりがないから今の自分の精一杯できる事を音に加え文章にする事で現状をより明白に記憶しておきたかった。
技術も感性も機材も少しずつ前へ。