後世に継ぐ

曲を書き始めると食事も睡眠も忘れて没頭する。

常に頭の中で曲が蠢いているので他の事が手につかない。


昔からそうだ。


しかし、この衝動と興奮は何事にも代え難く、自分の存在を確かめる唯一の手段。

生きていることを実感し、そして生きた証を残したい。

人それぞれその形は違うだろうが、誰しもが本能で感じていること。

もし今息絶えたとして、この時代に自分は何を残せたのか。

勲章。

実績。

作品。

子供。


人の心に何か刻めたのか。


まだだ。


まだ終われないじゃないか。