やっとプレイしました。
発売当初からずっとやりたいゲームのひとつで、でもWiiもPS3もPSPも持ってないからそのうちPSP買ったらかな、なんて思ってたら昨年遂にiOS版がリリースされて、この度やっとプレイまでこぎつけました。
実に三年以上待ちました(笑)
そういう経緯もあった上に、至るところで評価も高くて、とても期待していたゲームでしたが、本当に期待を裏切らない出来でした。
ゲームにこんなにのめり込んだのも久しぶりで、続きが気になる、気になる。
iPadでやったので、空いてる時間にコツコツできたのもよかったです。
ちょっとだけ内容を紹介すると、渋谷を舞台にした群像劇で、4月28日のたった10時間の物語。
最初は全く関係のない五人の主人公のストーリーが最後には一つに集約されていきます。
ある一人の行動が他の人物にも影響を与える、所謂ザッピングシステムは、選択によってどんどん各主人公の運命が変わっていくのですが、その使い方が実に巧みで、各章の繋ぎも上手く、やめ時を見失ってしまいました。
二転三転する練られたストーリーもツボでしたが、なにより、それを上手い具合に引き立てたのがキャラクター達キャスト勢だと思います。
基本的には静止画で、重要なシーンはムービーが入ってくるスタイルです。音声は勿論ありません。
なのに、撮影は全シーンセリフ付きで行ったらしく、役者さん達の表情や躍動感はそのおかげなのかなと思います。
ヒロインなんて、全然知らない女優さんで、最初は凄く地味な子だなーとか思ってプレイしていたんですが、もう途中からこの役はこの子しかいないって感じになってしまいました。
殆どのキャストが実に嵌ってます。
阿智は格好良すぎだし、御法川も最高にウザくて、タマなんか可愛すぎて癒されます。
更には、メインキャスト以外のサブキャラ達の設定、演技も気合入ってて、其々スピンオフできるくらい個性あって非常に良かった。
個人的には梶原、千晶、柳下が好き。
そして、音楽。
まず、メインテーマからもう素敵過ぎます。
BGMも緊迫、泣き、ほんわか等など場面、場面の演出を盛り上げます。
これはマジでサントラ欲しいレベルですね。
チュンソフト恒例の隠しシナリオも盛り沢山で、鈴音編は良く考えると怖いけど泣いてしまいました。
逆にカナン編がちょっと残念でしたが。
サブキャラのスペシャルエピソードも短いなりにも楽しませていただきました。
一つ気になったのが、新しいiPadでプレイした為、画質が最適化されてなかったことですかね。
PS3持ってたらもう一度やりたいです。
なんというか、全体的にはミステリー系の映画や小説みたいなんだけど、ゲームとしてちゃんと成立していて、且つ、BADENDも酷なものから、愉快なもの、全然脱線しちゃったものまで幅広く、回収もあまり苦にならなかったです。
本当にチュンソフトのサウンドノベルの集大成といった出来のゲームではないでしょうか。
ちなみにタイトルは「しぶや」ではなく、「よんにーはち」と読むようです(笑)