というゲームをやりました。
元々は携帯のゲームらしく、シナリオもマルチエンドとかではなく一本道、故に選択肢もほとんどないので、サクッとプレイできました。
内容はホラー、ミステリー、デスゲームな感じのノベルタイプのアドベンチャー。
9人の男女が閉じ込められて、理不尽なゲームを強要され、どんどん仲間が死んでいって、疑心暗鬼になって、犯人を推理してっていう、まあありがちなお話。
その辺はインシテミルとかダンガンロンパとちょっと近いですが、登場人物全員が元々友達同士なのと、首謀者(犯人)以外にも其々に診断者や、交換者といった役割が与えられている点が肝ですね。
キャラクターもこれまた分かりやすく、ギャルゲー的な鉄板メンツ。
熱血鈍感主人公から始まり、素朴で影のあるヒロイン、ツンデレな幼馴染み、筋肉バカの友人、一人称僕の頭良い女の子、おっとりママさんタイプ、天真爛漫ショートカット、軽薄スケベな友人、出番殆どない第一犠牲者の全9人。
更にちょっとラブコメ展開もあり。
この手のゲームは登場人物が基本的には初対面てのが多いと思うんですが、このゲームは全員高校の同級生で元々知り合いっていう珍しいケース。
なので、熱血主人公はこの中に仲間を裏切るやつはいないっ!ていうスタンスな訳です。
更にそのおかげもあって、各キャラの設定出しや人間関係の確立部分が無駄になく直ぐに本筋に入るので、最初から緊張感ある流れで引き込まれます。
ちょっとだけ謎な部分や掘り下げられてない背景もありますが、ストーリーは上手く纏まっていて、キャラの立ち位置と役割を巧みに利用したシナリオの持っていき方に先が気になって止め時を見失いました。
トンデモ展開とかもないし、残酷な描写や展開が多い割りに読後感はそんなに悪くないです。
個人的にあの人には生き残って欲しかったとかはありますが。
ただ、ヒロインがイマイチらしくないというか、他のキャラクターに食われてる部分が少なからずあるかなあと。
純粋に犯人とトリック云々の推理ものじゃないので、そういう硬派さはないですが、上手くミステリーとアドベンチャーゲームらしさを融合させた作品ではないでしょうか。
数百円のアプリにしては十分のボリュームとクオリティでした。
同ブランドの次の作品も移植されているようなので、近いうちにやってみようと思います。