いよいよ中級編の始まりです。
きりがいいので今決めました。てことは前回までが初級編ですね。
この調子でいくと多分21回目から上級編になると思います。
それまでちゃんと続くのか。
さて今回はピッキングについてのお話。
これまでに普通に単音弾きもコード弾きもやってるんだから、もうできてるのでは?
という素朴な疑問もあるかとは思いますが、今回はもうちょっと深くピッキングについての勉強をしてみようという訳です。
まず、復習。
ピッキングとは、弦をピックで弾くことの総称だということはもうお分かりかと思います。
なので音程を変えるテクニック(これについては次回紹介)を使ったりして音を出す場合はピッキングとは呼びません。
しかし、ピックの代わりに指で弾く場合はフィンガーピッキングと呼ぶので、ピックを使うからピッキングではないのです。
基本的には、ピックでも指でも爪でも十円玉でも弦を弾く方の手で「弦を弾く」事を指すと覚えておけば良いでしょう。
ピッキングには種類がいくつかあります。
弦の上から下にピックを当てる
ダウンピッキング。
逆に、下から上に当てる
アップピッキング。
ダウン、アップを交互に繰り返す
オルタネイトピッキング。
大きくはこの三種類に分類され、フレーズ等によって使い分けられるようになるのが理想です。
それでは、リズム譜を様々な弾き方で練習してみましょう。
単音でもコードでも何でもいいので好きな音でチャレンジしてみて下さい。
テンポも自分がやりやすい速さで構いませが、なるべくメトロノームを使う事を推奨します。
まずは、8音全部ダウンピッキングで弾き、次はアップピッキングで弾いてみて下さい。
ほとんどの人がダウンに比べアップだけだと、やりにくい又はリズムが安定しなかったと思います。
そこで次はオルタネイトピッキングで弾いてみます。
このスタイルはリズムキープしやすく、ダウンピッキングの戻り際がアップピッキングになるので、体感上手の振りが半分になります。
ということは単純に倍のテンポにも対応できるということでもあります。
次はリズムを少し変えてみます。
オルタネイトピッキングの原則として、表拍はダウンピッキング、裏拍はアップピッキングという弾き方が一般的とされています。
従って、この例題をオルタネイトピッキングで弾くとすれば、
ダウン(アップ)ダウンアップ(ダウン)アップダウンアップ
となります。
この例題のポイントは()内は空振りをするということです。
オルタネイトピッキングの安定性は音を出す出さないに限らず、常にダウンとアップを規則的に繰り返すことにあります。
この空振りを空ピッキングといい、これをマスターすればどんな複雑なリズムでも同じ要領で考えることができるのです。
最初は空ピッキングを意識しながら練習してみましょう。
最後は16分音符主体の少し難しい譜面です。
これも今まで同様の考え方で解決できます。
分かり易く拍毎に並べてみます。
1拍目
ダウン(アップ)ダウン(アップ)
2拍目
ダウンアップダウンアップ
3拍目
(ダウン)アップダウン(アップ)
4拍目
ダウンアップ(ダウン)アップ
という訳です。
音符がズラーッと並ぶと嫌になりがちですが、分けて考えれば何て事はないものです。
慣れてきたら自分で色々なリズムを作って練習してみるのも良いかと思います。
今回はオルタネイトメインの解説になってしまいましたが、全部が全部オルタネイトピッキングで良いかと言われればそうとは言いきれないのも事実であり、ピッキングの奥の深さでもあります。
ダウンピッキングにはダウンピッキングの良さが、アップピッキングにはアップピッキングの良さがあります。
そこはやはりケースバイケースなんですよね。
余談ですが、個人的にはピックの当て方だったり、弾く場所だったりも含め「ピッキング」だと思っているので、いずれその辺もお話したいと思っています。
実はフィンガリングより難しいと言われるピッキングです。