さて前回の続き。
今回は俗に揺れ物系、空間系と呼ばれるエフェクターをメインに紹介してみます。
まずは、揺れモノの代表格コーラス。
メインボーカルの後ろでハーモニーなどを奏でる人をコーラスと言いますが、それと同じように何人かの人が弾いているような厚みをギターに加えるエフェクターです。
リードプレイにもアルペジオにも効果的です。
フランジャー。
これは原音に位相を変化させた音を加え、独特なウネり(揺れ)を与えるエフェクターです。
言葉で説明するのは難しいですが、ジョワ~ンてかんじです。
近いものでフェイザーというものも存在します。
そしてもうひとつ、トレモロ。
周期的に音量を上下する効果を付加します。
コントロールによって、滑らかにも断続的にも変化させることができます。
第13回で紹介したトレモロピッキングと同じ効果をかけるかんじです。
続いては空間系エフェクターです。
まずはディレイ。
これは山びこのように原音を繰り返してくれるエフェクター。
繰り返し始める時間や、回数を調整できるので様々な使い方ができます。
ジャーンと弾けばあとは勝手にジャーン、ジャーン、ジャーン…と繰り返して鳴ってくれる訳です。
リバーブ。
お風呂の音の響きを想像していただけると分かりやすいかと思われます。
そんなかんじで、ホールなどの空間の残響を演出してくれるエフェクターです。
カラオケについてるエコーなどもこれに近いものですね。
さて、ここからは特殊なエフェクター達を紹介してみましょう。
アコースティックシミュレーター。
名の通りエレキギターをアコースティックギターのような音色に変えてくれるエフェクター。
ハムバッキングよりシングルコイルのピックアップの方が相性が良いようです。
同様に、シタールシミュレーターなどもあります。
ノイズゲート。
ギターにはジーとかサーというノイズがつきものです。
無音の時はこれが意外と目立ってしまいがちなので、音を出していない時にだけそのノイズをカットしてくれるエフェクターです。
厳密には、任意の一定レベル以下の入力に対してのみ効果が働くものです。
ギターシンセサイザー。
これはエフェクターの部類からは少し外れてしまいますが、ギターにそれ用のピックアップを付けることによって、シンセサイザーの音を出せるようになります。
ピアノやストリングスなど様々な音色を鳴らせるので、バンドにキーボーディストがいなくても音の幅は格段に広がります。
その分、セッティングが困難になりますが。
この他にも様々なエフェクターがありますが、これだけ覚えておけば問題ないでしょう。
今回紹介したエフェクター達は常にではなく、必要な部分で効果的に使用される事が多いです。
音色の変化を熟知できたら、センス良く使う工夫も勉強してみると良いと思います。
特にギタリストの個性が出るのがエフェクターなのです。