今回は第五回で説明したレギュラーチューニング以外のチューニングをテキパキ紹介したいと思います。
では早速いきますよ。
まずは
ハーフダウンチューニング。その名の通り半音下げです。
レギュラーチューニングから全ての弦を半音下げるので上から、E♭A♭D♭G♭B♭E♭となります。
ハードロックやヘヴィメタルではオーソドックスなチューニングですね。
続いて、
ホールダウンチューニング。今度は全音(一音)下げ。
同じようにレギュラーチューニングから全弦を一音分下げるので、DGCFADとなります。
少し太めの弦を張らないとベロベロになるので注意です。
ドロップDチューニング。
これはレギュラーチューニングから6弦だけを一音下げます。
DADGBEとなり、低いDを出すことができるためDメジャーやマイナーのキーによく用いられます。
また、6弦の音程のみが下がるので、俗にパワーコードと言われる五度コードを指一本で押さえられるメリットがあります。
この状態から更に全弦を半音下げた
ドロップC♯や、全音下げた
ドロップCチューニングもあります。
オープンチューニング。
これは開放弦のみで和音を構成するチューニングです。
DGDGBDの
オープンGチューニング、
EBEG♯BEの
オープンEチューニング、
DADF♯ADの
オープンDチューニングなどがあります。
ブルースなどで多用されるチューニングです。
ダドガッドチューニング。
これは少し特殊なチューニングで、6、2、1弦をそれぞれ全音下げ、DADGAD。
なんともいえない民族的な響きが特徴で、一般的ではないものの一部のギタリストには非常に愛されています。
余談ですが、私のPCサイトにアップしてある「KA-LI」という曲も全編このチューニングであります。
そしてもうひとつ、チューニングではないのですが、ここで
カポタストというアイテムを紹介したいと思います。
カポタストとは指板に装着する細長いバーのような形状で、1~6弦の同フレット全てを押さえることができます。
考え方としては特定フレットを人差し指で常にセーハしている感じです。
例えば、1フレットにカポタストをつければチューニング的に半音上がった状態で演奏することができます。
簡単に取り外しができるので、曲のキーに合わせて付け変えるといったことが可能です。
弾き語り系のアーティストにはなくてはならないアイテムなのです。
これだけ覚えればチューニング関係は大丈夫でしょう。
チューニングは、楽曲や演奏スタイルに合わせて選択するのが基本です。
ただ、ライブをする際に曲のチューニングがバラバラだといちいち調整しなくてはならなくなるので注意が必要です。
チューニングを変えただけで、思いもよらないフレーズができちゃったりします。