年も明け、曲作りに励む。
最初はこんなに長い地下活動になるとは誰も想像してなかったであろう。
そんな折、ドラムが変わることになる。昔緋月と一緒にやっていたSivaだ。
4月に正式に加入しydugは現ラインナップとなる。
更に緋月との楽曲作りも、それまで行った様々なパターンを踏まえ変化をみせ、この頃から編曲を各パートにまかせるようになった。
僕自身メンバーが考えるアレンジに興味もあったし、それ以前にそれぞれのプレイヤーとしての気持ちを尊重したかったからだ。
これまでは与えられた音の再現でしかなかったものが思考と表現に。
それによって五人のカラーがバランスよく散りばめられた楽曲が生まれ、バンドの方向性が定まる結果となった。
簡単に言っちゃえば各々がそのパートのスペシャリストな訳だから楽曲を彩るには当然の結果なのかもしれないが、スタジオで一から曲を生むということはバンドの武器であり、楽しさのひとつでもあるとつくづく実感した。
要は、考え方も表現力も世界も五倍になった訳だ。
地下活動中は早くライブをやりたいとずっと思っていたが振り返ってみるとあっという間で。
今度のライブは次の事、これからの事は何も考えずにこの一年間の全てをぶつけるつもりだ。
ydugの音の世界を表に出した時、何が見えるだろう。皆にどう伝わるだろう。
根拠の無い自信は嫌いだが、地下活動で得たものは限りなく大きい。
又あの場所に戻れる事に。
僕の音楽に着いてきてくれたメンバーに。
支えてくれた人達に。
感謝。
全ては23日仙台ライブハウスennで。