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KIMLOG

人生俯瞰記

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六臂

さてさて遂にミニアルバム「PRAMIT」発売という訳で、今日はその収録曲についてのエピソードなんかを語ってみようと思います。
既にお聴きの方はより深く、まだの方もASRAの世界に踏み入る足掛かりとなってくれれば幸いです。

それでは1曲目「神腕のラジャス」
当初の予定では1曲目は別の楽曲だったんですが、最終的に選曲する段階で構成を考えた結果この曲になりました。
これはもう最初からコンセプトがはっきり決まっていたので、アコギを大々的に取り入れ、至る所にスパニッシュスケールが登場してますね。
1曲目というのはやっぱりその作品の軸を作る大事な役割だと思うので、そんな意外性のある一面を持ちつつも、メロディや展開はしっかりASRAな楽曲であるという事と、タイトルからしてもこの「PRAMIT」という作品の始まりになるべくしてなったという感じです。


そこから間髪入れずに雪崩れ込む「Apocalypse」はASRA十八番のドストレートなハードロックナンバーです。
メインリフや叫びコーラスなど、ライブ向きな勢いは勿論ですが、何よりもサビのパワーを感じとっていただけたらと思います。


3曲目は夢華作曲の「COCOON」
夢華特有のセンスが光るメロディアスな楽曲です。やっぱり作曲者が違うと曲の雰囲気も大分変わるので、ASRAの楽曲として絶妙なポジションに位置してます。
ライブとはまた違う音源だからこその音の重なりも聴き所です。


続く「朱」は今作品の中ではライブで一番長くやっている曲。
ヘヴィロック然とした弦楽器隊のブーミーな音作りやリズムトリックが印象的な楽曲ですが、この曲に関してはなんといっても歌詞に注目していただきたい。
というのも、始めに夢華がある人物をモチーフに書いたものに、僕がそれとは違う人物像を考え修正、加筆しました。
全く接点の無い二人の人物なのにどちらにも繋がるという不思議な歌詞を持っています。
一人は誰でも知っているであろう超有名人なので真っ先にその人物を思い浮かべると思いますが、その裏に隠されたもう一人の人物が分かった方はかなりマニアックです(笑)


場面は一転して「Rar」
暗い曲の多いASRAの中ではダントツに明るいナンバーです。
タイトルはエジプトの太陽神からの拝借ですが、パソコンに詳しい方には馴染み深い名前でもあると思います。
この曲は大分前から形になっていたので、実はシングル「TRIMURTI」の候補曲にも上がっていたのですが、寝かすに寝かせてバンド的にも期の熟した今回やっと収録といったところです。
難しい事は考えず、ASRAから全ての人に伝えたい感謝であり、照らす希望であり。それは勿論自分に対しても。
そんな想いを圧縮し、全ては最後の一行に集約されます。


そしてラストを飾るは「DURGA」
「Rar」で締めないのがASRAです。
ASRAの真骨頂とも言うべきスタイルで、最後に最大の六腕を振りかざします。まさにラスボスです、ラスボス。
この曲はchaosが持ってきた原曲に「DURGA」なイメージでアレンジを加えていったら最終的にとんでもない楽曲になったという感じで、怒濤の曲展開に変拍子やユニゾンも相まって最初は皆大苦戦でしたね。
楽曲的には、ハマるか退くかのどちらかでしょう。でもこの主人公の様に受け入れてくれる事を願っています(笑)
なにはともあれ、この世界観とドラマティックな曲構成はASRAにしか創り上げられない楽曲だと自負しております。
因みに僕の個人サイトで公開中のとあるインスト曲とリンクしている点も注目です。


そしてタイトルの「PRAMIT」とは般若心経における六波羅密という言葉で、ASRAのこの一年のひとつの完成態であり、三面から更に幅を広げた六腕、といったところであります。



そんな感じで大分長くなってしまいましたが、一曲一曲にメンバーの熱い想いが込められており、バラエティに富んだ作品となっておりますので、お家で聴くもよし、車で聴くもよし、携帯プレーヤーで聴くもよし、汗水垂らしながら録音作業に勤しんだASRAメンバーを想像しながら聴くもよし、来年のライブを期待しながら聴くもよし、とお持ちの方は新たな気持ちでもう一周、まだの方はAmazon覗いてみちゃったりなんかしたりで宜しくお願いします。

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