一通りの基本技が終わったところで、今回は
アルペジオという奏法を解説してみます。
アルペジオとは分散和音のことで、コード(和音)をひとつひとつの単音に分けて鳴らす奏法。弾いた音は基本的にコードが変わるまで伸ばし続けます。
譜例はCコードのアルペジオの一例です。
ストロークでは一気に全ての音を弾きますが、アルペジオは左手の指板を押さえたフォームはそのままで一本づつ弦を弾く事になります。
従って、しっかりとコードフォームを押さえられていないと、ちゃんと音が鳴らないので注意です。
ストロークではある程度誤魔化せるので、適当になっていた人は特にアルペジオは難問になるかと思います。
しかし逆に考えると、一気に全弦を弾かないので瞬時にコードを押さえる必要が無いという事にもなります。
極端に言えば、その弦を弾くまでに押さえれば良い訳ですから、ひとつひとつの音符事に一本づつ押弦しても良いのです。
例えば上の譜例を参考にすると、一拍目は5弦3Fだけを押さえ二拍目で2弦1F、三拍目で4弦2Fを押さえると、普通に最初からCのポジションを全部押さえるのに比べ、二拍分余裕が生まれる訳です。
勿論一度弾いた音は伸ばし続けるので、次のコードに行くまで指は離しません。
アルペジオにお悩みの方はコードチェンジをスムーズにする事に集中しがちで結構ここに気が付かないので、一度実践してみるとかなり楽になるはずです。
アルペジオはストローク同様、伴奏の基本となる奏法なので多少難易度は上がりますが、確実にマスターしたいところです。
鳴らぬならしっかり押さえてアルペジオ。