車内はいつもより人が少なく僕を含め立っている人が十人くらいといったところか。
ふと横を見るとジャンプを読んでいる角刈り青年を発見。ちょっとレギュラー西川君に似ている。
彼は何故かテニプリを何度も読んでいた。しかもちょっと笑ってた。ボーボボは真顔だったくせに。
あとジャガーは飛ばした。
その後ろでは優先席ではしゃぐ馬鹿男子高校生四人。
うるさい。そして話がつまらない。
いい加減にしてほしい。
しかし、僕のすぐ後ろ斜め45度に座っていた女子高生がおばあちゃんに席を譲った。
おばあちゃんも遠慮したが女子高生は大丈夫大丈夫と席を立った。
今時の女子高生も捨てたもんじゃないなと思った。
馬鹿高校生は未だにうるさい。
しまいには着メロを流そうとする始末。
でも僕の心は女子高生のお陰で晴れやかだった。
途中降りた女子高生を感謝の意で見送った。
一方、停留所が目の前だと気付いたジャンプ青年は急いでジャンプをリュックにしまい駆け出した。
ジャンプ折れてるよ!!